中国側は同省物証鑑定センターの王桂強副主任(局長級)をトップに、事件捜査を担当する刑事捜査局の課長クラスや河北省の公安当局者ら約9人が来日予定。日本側は警察庁の金高雅仁刑事局長ら約10人が対応し、捜査状況の説明を求め、今後の捜査協力について話し合う。
事件をめぐっては、3月26日深夜(日本時間)、中国当局が日本側に呂月庭容疑者の身柄拘束を通知。28日には一部メディアを対象に記者会見を開き、犯行状況を説明しているが、警察庁幹部は「詳細な事実関係については通知を受けていない」という。
中国側の発表では、呂容疑者は平成19年10月1日と同下旬、同年12月の計3回、ギョーザに注射器でメタミドホスを注入したとされるが、日本で被害を出したギョーザの包装袋には、穴がまったく空いていなかったものもあるほか、被害を出したもう一種類の有機リン系農薬ジクロルボスについてはまったく言及されておらず、犯行状況に食い違いが出ていることから、警察庁は会議で説明を求めるとみられる。
【関連記事】
・ ギョーザ事件 急転直下の容疑者逮捕でも依然残るナゾ
・ 中国製食品「とにかく怖い」 不安と鬱憤、一気に噴出
・ 毒ギョーザ事件 中国メディアは会見を報道せず
・ 格差拡大 中国の暗部凝縮 ギョーザ中毒事件
・ メタミドホス、工場で入手 中国公安当局者が会見
・ 鳩山首相の徳之島入りに反発も=普天間移設反対−地元町長(時事通信)
・ 「大阪都で日本牽引」 橋下新党「維新の会」発足(産経新聞)
・ <夏日>今シーズン初 東京・大手町で25.5度(毎日新聞)
・ あおぞら銀元行員を逮捕=インサイダー取引−東京地検(時事通信)
・ 全国唯一の「税の学習施設」がリニューアルオープン 東京都台東区(産経新聞)